ベンドレンジ(Bend Range)とは
ベンドレンジとは、ピッチ・ベンドの最大値を決めるために使われるメッセージのことをいいます。
通常、半音単位で設定することができます。
例えば、ベンド・レンジを12(半音)に設定すれば、音の高さを最大1オクターブ上げ下げすることができます。
よく使われるのは、ベンド・レンジが2(半音)で、最大値、最小値がそれぞれ全音(半音2つ)分です。
そして、ピッチベンドを使い、その微妙な音の高さをコントロールします。
MIDI音源にベンドレンジを設定する際には、通常、3つのコントロールチェンジを同時に使って設定します。
・RPN MSB(コントロールチェンジ100番)
・RPN LSB(コントロールチェンジ101番)
・データエントリー(コントロールチェンジ6番)です。
3つめのデータエントリーの値には、設定したいベンドレンジの値を入れます。
例えば、ベンドレンジを2半音に設定する場合、以下のようなデータをMIDI音源に送ります。
CC#100(RPN MSB):0
CC#101(RPN LSB):0
CC#6(データエントリー):12
もし、シンセサイザーや音源をお持ちであれば、ベンドレンジを設定してみて、実際にピッチベンドの範囲が変更されるかどうか、確認してみるとよいでしょう。