シンセで学ぶ楽器と音色【GM音源】

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089~096:シンセパッド・グループ

GM音源のプログラムチェンジNo.89~96は、シンセパッド・グループの音色が割り当てられています。

シンセパッド・グループは、シンセサイザーのなかでも楽曲の余白を埋めるために使えるような音色が集められています。

複数の音を同時に鳴らすのに適した音色です。

ちなみに、英語の「Pad(パッド)」は、「詰める物」という意味があります。

肩パッドのパッドもその意味です。

ベースとメロディが鳴っているサウンドの余白を詰める、みたいな発想なのではないかと思います。

楽曲では、背後で鳴っているか、鳴っていないかわからないほど小さな音量で使われたりすることが多いです。

あくまで余白を補うような使い方なので、全体的に聴いてみると鳴っているとは気づきにくかったりもします。

ただ、それが無くなってしまうと何か物足りなく感じてしまう、そのような役割を担っている音色です。

また和音の積み方は、オクターブ以上離れた音程で鳴らす「オープン・ポジション」というヴォイシングで使われることが多いです。

その和音を2分音符など長い音符で鳴らします。

オクターブ以内の密集された音程で鳴らす「クローズド・ポジション」では、少しサウンドが濁るようなイメージになります。

「オープン」の場合、それぞれの音が離れているので、同じコードでも響きがよくなります。

テンションが入っていても、クローズド・ポジションよりも響きがよくなるはずです。

使用するシンセパッドの音色によっても違ってきたりするので、実際に試してみて活用するとよいでしょう。

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シンセパッド・グループ