059:チューバ(Tuba)
GM音源プログラムチェンジの59番は、チューバ(Tuba)の音色です。
チューバは、金管楽器のなかでは最も大きく、最も低い音域を担当する楽器です。
基本の構造は、同じ金管楽器であるトランペットと同じです。
金属でできた管を長円状に巻き、その先に音を出す円筒部分がある、といったような構造です。
大型の朝顔のようになっている円筒部分を、上部に向けて持ちます。
音程は、3つのピストンと唇(くちびる)で変化させます。
オーケストラでは客席から見て右奥、トロンボーンのさらに右に位置します。
音域は、一般的に真ん中の「ド(C3)」より2オクターブ半下の「ミb(Eb0)」から、高音は、真ん中の「ド(C3)」より1音下の「シb(Bb2)」です。
ただ、吹くときの口の筋肉などにも影響されるので、奏者によっても異なります。
チューバには、変ロ調(Bb管)やハ調(C管)など、さまざまな調性の楽器があります。
しかし楽譜では、ほとんどの場合、移調楽器としては扱われず、実音で記譜されていることが多いです。
低音を演奏するため速い動きは苦手で、和音の根音(ルート)を「ブン、ブン」といったように演奏することが多い楽器です。