シンセで学ぶ楽器と音色【GM音源】

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058:トロンボーン(Trombone)

GM音源プログラムチェンジの58番は、トロンボーン(Trombone)の音色です。

トロンボーンは、管を直接スライドさせて音の高さを変える金管楽器です。

金管楽器はピストンを使い、音の高さを変化させることが多いので、楽器自体の見た目も演奏方法も他の金管楽器より際立っていたりします。

なめらかに管をスライドさせるためにスライドオイル(スライドクリーム)を塗ることで滑りやすくしています。

そして、その部分(スライド)を伸縮させること、また他の金管楽器と同じく、唇(くちびる)を使って、音の高さを変化させます。

オーケストラでは客席から見て右奥に位置し中低音を担当します。

スコアや楽譜などでは「Tb」と略されることもあります。

音域は、一般的に真ん中の「ド(C3)」より1オクターブ半下の「ミ(E1)」から、高音は、真ん中の「ド(C3)」より1オクターブ上の「ド(C4)」です。

ちょうど成人男性の声域に近い音域です。

ただ、吹くときの口の筋肉などにも影響されるので、奏者によっても異なります。

トロンボーンは、変ロ調(Bb)の移調楽器に部類されますが、楽譜では、実音で書かれます。

つまり、楽譜で「シ(Bb)」の音をトロンボーンで演奏するときは、実音どおり「シ(Bb)」の音が発音されます。

腕を使い、管をスライドさせて音の高さを変えなければいけないので、どちらかというと速いフレーズは苦手です。

他の金管楽器は、ピストンを指で上げ下げするので、その分速いフレーズの演奏がしやすくなっています。

ただ、管を直接スライドさせることができるので、半音単位だけではなくより細かな音程を奏でることができます。

また、ポルタメントなど連続的に滑らかに音程を変更することもできたりします。

MIDIの打ち込みやGM音源で、それらを表現する際は、MIDIメッセージのひとつであるピッチベンドをつかうとよいです。

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