008:クラヴィ(Clavi)
GM音源プログラムチェンジの8番は、クラヴィ(Clavi)の音色です。
クラヴィは、16世紀から18世紀にかけて広く使用されたヨーロッパの鍵盤楽器です。
正式には、クラヴィコードといいます。
弦を発音させる仕組みは、「弾く」ハープシコードと「叩く」ピアノの中間で、クラヴィは「叩きつける」といったイメージです。
鍵盤が小さな金属片に取り付けられたレバーとなっていて、打鍵するとその金属片が弦(通常は複弦)を上に向かって垂直に突き上げます。
鍵を押している限り金属片は弦に触れ続け、その弦の振動が響板(きょうばん)に伝わり発音します。
その仕組みから、鍵を叩く強さによって音量の調整も可能です。
「強い音」も「弱い音」も出せるという理由から開発当時は「フォルテピアノ」という名前で発売されたということです。
また、ロックやファンクで使われることの多いクラヴィネットは、磁気のピックアップを用いて信号をアンプに送る電気(エレキ)クラヴィコードのことをいいます。